Google 広告の来店コンバージョンの説明方法

Google 広告の運用をしていると、一度は来店コンバージョンの仕組みや条件・定義を質問されたり、「お店の前を通っただけでも来店になっちゃうんじゃないの?」という質問というよりは勘ぐりをされたりしたことがあるでしょう。そして、来店コンバージョンが計上される条件については公表されていないためGoogleのヘルプに記載があるよくわからない説明を読み上げるだけになり、だいたい納得されません。そこで今回は、Google 広告の来店コンバージョンについて質問された際に納得されやすい説明の方法を解説します。

※この記事は以前acssemble.comに掲載されていた記事の情報を更新して編集し直したものです。

来店コンバージョンについて聞かれたときの答え

色々な説明方法を試してきたのですが、この方法が一番納得してもらえました。

それは、来店コンバージョンについて質問された方に、その人のスマホでGoogleマップの「訪れた場所」を見てもらい、Googleの認識している訪れた場所と、その方が実際に行った場所(その人の記憶)を比べてもらうことです。つまり、質問された方の認識と、Googleの判断が一致していることを実感してもらうことです。

ほとんどの場合は、この方法で納得してくれます。ポイントは「実感してもらうこと」です。

というのも、「Google 広告の来店コンバージョンの仕組みってどうなってるの?」や「Google 広告の来店コンバージョンの計測ってどうやってるの?」という質問をされる方の疑問というか心配は、来店コンバージョンのことが知りたいわけではなく、十中八九、「来店コンバージョンが計測されすぎること」を心配しています。より具体的には、「ただお店の前を通りがかっただけでも計測しちゃうんじゃないの?」ということを心配しています。なぜか「計測されないこと」ではなく、「計測されすぎること」を心配しています。

なので、その人自身の行動と、Googleの把握している行動を照らし合わせてもらうことで、「自分が行っていないお店(無数にある前を通りがかっただけのお店)は「訪れた場所 」に入っていない、つまり、Googleは、前を通りがかっただけの場合は来店とカウントしない」ということを実感してもらえれば、来店コンバージョンの計測の仕組みがわからなくても納得してくれます。

発想の転換ですね。

「ドリルを買いに来ている人は、ドリルが欲しいんじゃなくて、穴が欲しいんだ」ってお話しみたいなものです。来店コンバージョンについて知りたいという人は、「お店の前を通っただけでは来店にならない」ことを確認して安心したいんだ、ということです。

Googleマップで「訪れた場所」を表示させる方法

「訪れた場所」の表示のさせ方は以下のとおりです。

まず、Googleマップを起動してメニューを開いてもらいます

スクショの都合上、PC画面ですが、スマホでも操作は同じです。

メニューから「マイプレイス」を選択してもらいます

「マイプレイス」の中から「訪れた場所」を選択してもらいます

「この中で行っていないところありますか?」と聞きます

以上です。

来店コンバージョンについて答えるための下準備

この方法の唯一の弱点は、「訪れた場所」が蓄積されるためには以下の条件を満たさなければならないことです。

  • Googleアカウントにログインしたスマホを持ち歩いていること
  • スマホの位置情報がオンになっていること
  • ロケーション履歴がオンになっていること

リスティング広告に関係している人ですと、このような行動が残るものを嫌って、位置情報は必要なときにしかオンにしないし、ロケーション履歴はオフにしている、みたいな人が多いと思うので、質問者のスマホで「訪れた場所」が表示される状態かどうか、という点がハードルが高いのが、わたしの回答案の難点です。

そんなときわたしは、「試しに、1週間でいいので、ロケーション履歴をオンにして生活してみてください。そしたら、Googleの来店計測の精度を肌で感じてもらえると思うので。その後はまたオフにしていいですから」と言ってやってもらうようにしています。

それでも嫌がる質問者には、わたしは自分の「訪れた場所」を見せています。

そしてこう言います。「駅からここまでの間にコンビニとか牛丼屋さんとかありますけど、訪れた場所に入ってないですよね。でもわたしの家の近くの牛丼屋さんは訪れた場所に入ってます。なぜならわたし昨日食べに行ったので」と。

要するに、通りがかっただけのお店は「訪れた場所」になっておらず、実際に入ったお店は「訪れた場所」になっている、ということをイメージしやすいストーリーを添えて見せてあげると納得してくれやすいです。

納得してもらえなかった説明

上記の説明方法に至るまで、色々な方法での説明を試みてきましたが、納得してもらえなかった説明もご紹介します。せっかくなので。

「Googleもそのあたりは当然考えてるはずです」

まぁ、実際この通りなんですけど。

これは、一応、来店コンバージョンの計測の仕組みについて答えようとしたパターンです。

実際のところ、「通りがかっただけで来店扱いにされたらたまらん」みたいな意見は出るよね、程度のこと当然Googleは織り込み済みで設計しているはずです。が、これはあくまで「はず」なだけで、実感できない点がネックだったようですね。信じたくない人はGoogleの判断とかを頑なに信じないので。

「とはいえ使うしかないじゃん」

実際はもう少し気を使った言い方をしていましたが、要約するとこういうことを言ってみた時期があります。つまり、せっかく使えるものを、思い込みで「使わない」というのはクレバーな選択ではありませんよ、と言ってました。

実際の来店と来店コンバージョンの一致度がわからなかったとしても、その比は大きく変わらないはずなので、来店コンバージョンが増えるように施策を打てば実際の来店も増えるはずと考えて、来店コンバージョンを増やす方法を考えるのが建設的ですよね、正しいのかどうかと言って何もしないでいる、この時間の使い方クレバーじゃないですよ、と。

現在のわたしの回答に少し近くなりまして、来店コンバージョンの仕組みに直接答えない作戦ですが、いくらなんでも乱暴すぎたところがネックだったんじゃないかと思ってます。

ただ、これも正直わたしの考えですし、Web計測に関しての基本スタンスだと個人的には思っています。計測ツールのベンダーさんとかでも公式でこんなことを言っているところがあったような気がします。

共通するところとしては、正しい(と私は思ってる)ことを言っても、納得してもらえるかどうかは別ということですね。納得感を持ってもらうためには、その人の自分ゴトに結びつけるか、イメージできる内容にしないとだめだったぽいと言うのが反省です。

来店コンバージョンに関するGoogleの説明と噂

最後に、来店コンバージョンの計測について、Googleはどのように説明しているのかと、わたしが聞いたことがある来店コンバージョンの仕組みに関する噂を紹介します。

まず、Googleの説明です。

来店データは、匿名で集計された統計情報に基づくものです。Google広告では、広告をクリックまたは表示した後に来店したユーザーの現在と過去の人数データを使用して、推定値が生成されます。
来店データを個々の広告クリック、視認範囲のインプレッションやユーザーに関連付けることはできません。個人ユーザーのプライバシーは、業界の最良事例に則って保護されます。

来店コンバージョンについて|Google広告ヘルプ

たぶんですが、この「推定値」の部分が、「不正確だ」という印象を持たせてしまい、うがった見方をさせて「通りがかっただけはどうなるんだ」みたいな考えを生んだのかなと思います。

まぁ、この推定値ですよ、の部分も事実ではあります。世の中の全員が位置情報をオンにして行動しているわけではないのですが、計測できたものだけにしたら数が少なすぎますからね。

そして、推定値だったとて、来店コンバージョンについては使う/使わないの2択しか存在しないので、事実上は使うの1択だとわたしは思っています。「そんな不正確なものを成果とはできない」と言われたら、コンバージョン列に含むのチェックを外せばいいだけですから。

で、わたしが聞いたことがある来店コンバージョンの仕組みに関する噂(正しいものも当然あるのですが、Google公式のソースが見当たらないので)は以下のようなものです。

  • GPS情報
  • 携帯電話の基地局
  • Wi-Fiホットスポットからの電波強度
  • 滞在時間
  • 普段の行動(職場は含めないとか)

などなど。たぶん、どれも使われていると思うのですが、本当は、全然これだけじゃないんだと思います。じゃぁ、あとどんな要素があるの?と言われるとよくわからないのですが。

結局のところ伝え方がすべて

今回は、来店コンバージョンの仕組みや精度について質問をされたときの答え方をご紹介しました。

個人的には、この、自分の把握している行動と、Googleが把握している行動を見比べて貰う方法、「Google正しいじゃん」って思ってもらいやすくて、おすすめです。「Google正しいじゃん」が納得そのものなので。

今のところ、わたしはこの説明で百発百中ですが、そうではないケースが出てくるかもしれないので、来店コンバージョンについて、わたしはこんなふうに説明してます!みたいなものがあれば、教えてください。意見交換しましょう。

この記事に対する質問や、「こんな情報発信を聞いたことがあるんですが本当ですか?」というような質問があれば、acssemble 新田真隆の質問箱からご質問ください。

https://acssemble.com/diagnosis.html

Google 広告のアカウント無料診断を実施しています。リンク先のページから事前打ち合わせにお申し込みください。感じられている課題や悩みなどをお伺いした上で、Google 広告のアカウントを診て状況や改善案をご報告致します。生の疑問・悩みを聞き、実際に運用されているアカウントを診ることに価値を感じていますので、売り込みなどはしませんから安心してご依頼ください。